1月限定の御朱印です。
四天王に守られた本尊の釈迦如来は、左手に花を持つ珍しいお姿です。
花を持って微笑んでいるので「拈華微笑(ねんげみしょう」と言います。
【月替わりの花を】
1月は梅(ウメ)となります。
厳しい寒さの中でも春が近づいていることを知らせるように花を咲かせる事から、縁起が良いとして松竹梅にも数えられています。
【拈華微笑(ねんげみしょう】
その日は風も無い穏やかな日でした。
お釈迦さまと弟子達は霊鷲山(りょうじゅせん)という所で、修行をしたり、瞑想をしたり、正しい生き方について語り合ったりしていました。
「では、私も皆に大切な話をしようか」
「お釈迦さま、ありがとうございます。皆に声をかけて集めましょう」
大勢の弟子が集まり、お釈迦さまがお話しを始めるのを今か今かと待っています。
そこに、雲上から梵天がガチョウに乗って舞い降りてきて言いました。
「釈迦よ、そなたにこの華を捧げましょう」
金色に輝く美しい華を一輪、お釈迦さまに手渡しました。
「・・・・」
お釈迦さまはその華を受け取ると、少しだけ拈(ひね)ってみました。
大勢の弟子達は固唾を呑んで、お釈迦さまの次の言葉を待っています。
ところが、次の言葉は出てきません。弟子の阿難(あなん)が辺りを見回すと、ただ一人だけニコニコしている弟子がいます。阿難の兄弟子の迦葉(かしょう)でした。
阿難は拈った華の意味を理解して、お釈迦さまと目と目を合わせてニコニコと微笑んでいたのです。
・何も言わなくても伝わることの大切さ
・言葉や文字では伝わらない事がある
・そしてお互いに信頼があれば伝わる事がある
・相手が何を考えているかを思いやる事
これらの事が考えられるのではないかと思います。
【華の御朱印】
勝覚寺の釈迦堂には、そんな拈華微笑のお釈迦さまが、阿難と迦葉の2人の弟子と共に、四天王に守られておまつりされています。
右上には「四天尊御守護」、中央には華を持っているお釈迦さまの両手の御姿、左下には「萬徳山勝覚寺」と山号と寺号を押印しております。
それらを囲むように、月替わりの華を押印しています。
右上には「拈華微笑」、中央には「釈迦如来」、左下には「勝覚寺」と一枚一枚心を込めて浄書しています。
【釈迦堂参拝】
天気が良い日は釈迦堂の扉を開けて、皆さまのお参りをお待ちしております。
こんな田舎の寺にこんな立派な仏像が?と驚かれる方も少なくありません。コロナ禍ではありますが、コロナ禍だからこそ、仏さまに祈りを捧げる時間を持つのも大切ではないでしょうか。
【受付時間(秋期~冬期)】
午前8時半~午後4時半。
御朱印帳に直接浄書致します。住職が法要中・不在の場合は書き置きにて対応させて頂きます。直接書き入れが対応可能な日程は下記の写真を参考にして下さい。尚、葬儀などで変更される場合もあります。
【郵送対応】
直接のお参りが難しい方には郵送もさせて頂きます。
はがきを同封しますので、お釈迦様にお供えする「華」一文字を書いて返信して下さい。
下記ページからお申し込み頂けます。(ウメは1/1、発送は1/4からとなります。)
http://shokakuji.thebase.in