お寺と落語

ちょっと住職の個人的な趣味ですが。

若い頃に大先輩の大僧正様から、「若いウチに古典芸能をよく見ておきなさい。立ち居振る舞いから、話し方や間の取り方、視線の振り方まで勉強になるから」と、ご指導頂きました。古典芸能と一口に言っても、お神楽、能狂言から、歌舞伎、浄瑠璃や義太夫に講談など。そして近年、ブームにもなっている落語が上げられます。

私が通っていた大学の行き帰り通過する池袋にも寄席演芸場があります。落語の面白さにひかれて、時折、そこに立ち寄るようになっていました。

そんな事もあって、勝覚寺でも時折「落語会」を開いております。

落語を演じる時に上がる台を「高座」といいますが、これは元々お寺から来ています。お経の解説したり、その意味や内容について理解を深める為に議論を交わす時に「高座」に昇りました。

さらにいえば、仏教や仏さまの教えをユーモアを交えて分かりやすく伝えるための辻説法から落語が派生していったという説もあるそうです。

年始には落語会も各地で開かれますし、寄席や演芸場も普段とは違う雰囲気で楽しめます。

「大師の杵」なんていう、弘法大師伝説にちなんだ落語もあります。

今後も時折、趣味の落語ネタを書かせてもらっちゃいます。

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