御朱印・納経について

最近、「御朱印ブーム」となり、御朱印を希望される方も多くなってきました。
本来、参詣者がお経を書き写して本尊さまに奉納し、その受領の証として御朱印の判を授与したことに由来します。


拈華微笑の御朱印
拈華微笑の御朱印

 

 

 

 

 

 

 

勝覚寺の本尊さま、拈華微笑のお釈迦さまの御朱印

右上には「四天尊御守護」
中央にはお釈迦さまの拈華微笑の手が描かれています。
施無畏(せむい=不安や恐怖を取り除く)の印を結んだ右手、梵天から渡された金波羅華を持っている左手を描いています。


色々な方がいらっしゃいますな。
乾いてない納経帳や掛け軸に紙を挟んだり、ドライヤーをかけると怒る方。ま、これは理解できなくも無いです。自然乾燥させた方が、良いのは間違いないでしょうし。ですので、こちらも紙もドライヤーも用意はありますが、勝手に使うことはやめました。
規模の大きなお寺ですと、挟む紙(当て紙とでも言いましょうか)に、由緒や縁起、納経やお参りのマナーを書いてるのも多く見受けられますが、残念ながら、ほとんどの方は目を通されてないようです。

「御朱印お願いします」
「納経ですね」
「いや、御朱印で」
「納経されました?」
「は?」

こんなやりとりはほぼ毎回です。
本尊さまにお参りして、写経を納める、それが難しくともお経を一巻でもお唱えする。
その証、いわばお経の領収証のような形で、朱印を押したのが納経の始まりと言われています。

お寺によっては、複数の霊場会に入っている場合もあります。そうすると、次のような事もよくあります。

「納経お願いします」
「はい。どちらのお参りでしょう?」
「ですから、納経・・・」
「えと・・・、霊場のお参りでは?」
「関東88観音の」
「関東88カ所ですかね」
「いや、関東88観音・・・」
「観音様の霊場のお参りはウチではないですよ・・・」

で、納経帳を見ると、しっかりと霊場会の納経帳だったり。
勝覚寺は関東八十八カ所霊場(46番)、上総國薬師如来霊場(26番)に入っています。
せっかくお参りされるんですから、弘法大師をお参りされてるのか、観音様をお参りしてるのか、お不動様をお参りしてるのかは、ご自身がしっかりと意識されている方が良いかと思います。

 

では、霊場会(○○番札所)とか関係なく、納経・御朱印が欲しい場合はどうするか。

「今、お参りしてきたので、こちらのご本尊の御朱印をお願いします」

と言って頂ければ、こちらも気持ちよく本尊朱印をお渡しできます。

 

神社とお寺を分けた方が良いっていう話も聞きますが、私はそこまでしなくてもいいのかな、とも思います。
ほんの150年前まで神社だった所がお寺になったり、お寺だった所が神社になったりしてますしね。

また、日蓮宗系では「南無妙法蓮華経」と書いてくれますが、「御首題」(ごしゅだい)と言いますね。
以前、ウチにお参りに見えた方は、神社とお寺と日蓮宗系は納経帳を分けてるっていう人もいました。
前述の意味からすれば、神社に納経はしないので(する場合もありますが)御朱印帳、お寺には納経帳、日蓮宗系は御首題帳と分けるのも一理ありますね。

大きな神社やお寺では、宮司さんや住職さんが直接書き入れる事は少なく、専門の方が朱印や納経を受けています。数も膨大なので、その都度説明はなさらないでしょう。
いずれにせよ、観光スタンプ気分で来られても、気持ちよくお渡ししづらいですし、せっかくのお参りですので、少しだけでも事前にお調べ頂ければと思います。


納経をしたいけれど、写経の仕方が分からないという方もおられるでしょう。

大きな文房具店でも写経用紙を置いています。
また、お住まいになっている近くのお寺でも写経会を開いている所は少なくないでしょう。
総本山や大本山といわれるような大きなお寺でも、毎日もしくは定期的にに写経会を開いています。

写経をしたいけれど時間がとれなくて・・・という方にはこちらをオススメします。

十善戒写経

(じゅうぜんかい しゃきょう)

真言宗智山派の総本山、智積院で発行している写経用紙です。

十善戒の文字数はわずかに30文字ですので、お忙しい方でも10分もあれば出来ます。
短くとも心を込めて写経をして、お参りの際に持参して納経(奉納)すれば、功徳も御利益も倍増です。